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【合成ダイヤモンド】ダイヤモンドって作れるのですね!

みなさんこんにちは!おさいふです。

地球上で一番硬い鉱物と言われるダイヤモンド。その美しさと希少性から歴史上多くの人々を魅了し、愛されてきた宝石ですが近年この市場に変化が現れ始めたようです。それが今回ご紹介する合成ダイヤモンドです。

合成ピンクダイヤモンド

 


☆合成ダイヤモンドとは?


天然ダイヤモンドは地球の深部で長い年月をかけて生まれる結晶です。一方で、合成ダイヤモンドは人工的に工場で作成させるもので、その成分や結晶構造が天然ダイヤモンドと同じものを言います。成分等が一緒なので、輝きも硬さも天然と同じになるということです。

この合成ダイヤモンドですが、突然現れた訳ではありません。1900年代の後半には工業用として人工的に作られたダイヤモンドが市場に流通していました。それが近年、技術の進歩により、宝飾用にも展開され始めたことがTVやニュースで話題となっております。 

 

 


☆ダイヤモンドの合成方法


カラフルな合成ダイヤ

ダイヤモンドの合成方法には大きく分けて2つの方法があります。

 ①HPHT合成法
  超高温・超高圧下で炭素を含んだ溶液からダイヤモンドを結晶させる方法

 ②CVD合成法
  高温低気圧下で気体からダイヤモンドを結晶させる方法

 

市場で占める割合は圧倒的にHPHT合成法が多いようで、そのほとんどが中国で製造されています。中国では合成ダイヤモンドの製造が国家プロジェクトになっており、月産20万ctものダイヤモンドが市場に放たれているそうです。

 


☆ダイヤモンド模造品との違い


天然ダイヤモンドのピアス

これまで一般的にダイヤモンドの模造品というと、キュービックジルコニアやスワロフスキーなどが有名です。しかしこれらは『色や輝きがダイヤモンドの様なもの』であって、当然ながらダイヤモンドではありません。価格も安価です。
(※スワロフスキーはクリスタルのブランドですので価格は安くはありませんし、そもそもダイヤモンドの模造石といった位置付けではないと思いますが、一般的に色や輝きがダイヤモンドの様であるということからここでは引き合いに出していますので悪しからず。)

一方、合成ダイヤモンドは前述したように、成分が天然と同じですので、まさしくダイヤモンドです。違うのは、工場で作られていることと、生成の時間が数日から数週間で完成するという部分です。

また、天然では周知の通り希少なものなので高額ですが、合成は天然の半分から4分の1くらいの価格で手に入るそうです。さらに技術が進歩すると、もっとリーズナブルにダイヤモンドの輝きを楽しめる時代がやってくるかもしれません。

 


☆何が問題なのか?


鑑別書

安くダイヤモンドが手に入るんだからいいじゃない?と思うのですが、やはり欲に駆られて、悪さをする人が出てきます。『合成を天然と言って販売する業者』や『天然のダイヤモンドの中に合成石を混ぜる』ことが考えられます。消費者としてはやはり信頼できるお店から購入することと、鑑別書を付けてもらうことがトラブルを避ける方法です。

鑑別書には天然の場合は『天然ダイヤモンド』と記載されています。合成の場合は『合成ダイヤモンド』若しくは『synthetic』『laboratory-grown』『laboratory-created』という表記が記載されるようです。

また、買取業者や質屋さんで今までダイヤモンドを評価してくれたものが、これからは難しくなる可能性があります。現に、買取業者から鑑別機関に合成ダイヤモンドが鑑別に持ち込まれる事例が発生しているそうです。この業者が合成として買い取ったのか、天然として買い取ったのかは不明ですが、一つ間違うと大損ですからね。

 


☆天然と合成の区別は付くのか?


ダイヤモンドの蛍光性

実際問題、肉眼では区別は付きません。業者ですら判らないそうですが、紫外線の透過性などの微妙な違いから判定する器械が既に開発されているので、鑑別機関等では判定することができます。しかしこちらも合成技術の進歩によっては難しくなることも考えられます。作り手と見破る方の睨み合いといった感じですね。

 


★天然or合成 あなたはどちらを選びますか?


ダイヤモンドの指輪

『婚約指輪は給料の3か月分』を日本中に広めたあのデビアス社がライトボックスジュエリーという合成ダイヤモンドの会社を作りました。今後急速に合成ダイヤモンドの市場が拡大することが予想されています。現に一部店舗では既に購入可能だそうです。

 

それでは質問です。

天然or合成 ダイヤモンドジュエリーを買うならどっち?

 

もちろん正解はありません。答えは人それぞれです。ですが、大体皆さん『プレゼントしてもらうなら天然』で『自分用に買うなら合成』って答える方は多いのではないでしょうか?自分で買うなら安い方、頂けるのなら高い方(笑)。現金な考え方ですがこれも一つの判断です。こういった選択肢が増えるということは消費者にとってもいいことだと思います。

『婚約指輪は天然ダイヤにしましょう』とか『小さいダイヤのファッションジュエリーは合成でもいいんじゃないでしょうか』とか、販売する側にもバリエーションが増えてプラス効果だと思います。

そう、マグロに天然と養殖があるように。
記念日など、いざと言う時は天然を。普段食べるなら養殖でもOK。どちらも美味しいのだから、食べられるだけ有り難い。なんてね(笑)。

問題は悪い印象だけが一人歩きしてしまった場合です。宝石には資産価値があります。高額なものでは億単位の商品もいっぱい取引されています。夢やロマンが詰まった宝物。これからも光り輝く存在であって欲しいと願います。