みなさんこんにちは!おさいふです。
色々な経済用語がありますが、コレ知ってたらかっこいいなぁーって言うのを備忘記録的に書き綴っていきたいと思います。
★バイアス
バイアス(英:bias)とは「ゆがみ」「傾き」「偏見」などを意味する言葉です。
行動ファイナンスの世界では認知の仕方による思考の偏りを『バイアス』と呼ぶそうです。人が「選択」をする際には、何かしらのバイアスがかかり、時として合理的な判断が出来なくなるというものです。
バイアスの中にも色々な種類があるそうですが、ここではその中から3つを紹介したいと思います。
☆損失回避
これはその名の通り、『損』をしたくないという心の判断です。例えとして、コインの裏表で以下のような決め事をします。
・表が出たら11,000円貰える。
・裏が出たら10,000円払う。
確立は2分の1。まさにギャンブルです。
私はこのカケはやりません。だって損したく無いですもん。1,000円の差で10,000円損するコトを考えたらやりたくないですよね。
でも冷静に考えると、これは『参加者有利』の条件です。
だって確立2分の1ですから。
しかしこれ、統計が出ていて多くの人が「やらない方」を選択するそうです。
では、条件を変えて
・表が出たら20,000円貰える。
・裏が出たら10,000円払う。
これならどうでしょうか?
ちょっとやって見ようかな?という気になりますよね。
大体1.5倍から2.5倍くらいの賞金になればチャレンジする人が増えてくることが判っているそうです。
心理学的な要素が強いですが、ちゃんと研究で明らかにされているのですね。こういう人間の行動パターンを読んだ商品や仕掛けが世の中にはいっぱいあるのでしょうね。賢い人の手のひらの上で踊らされているというかなんというか・・・。
☆極端性の回避
もう一つ面白いのが、焼肉店の価格設定の話しです。 これは食べ放題の価格で、
・1,980円で30種類
・2,380円で50種類
・3,980円で全種類(高級品も含む)
という3種類の価格帯を用意するというものです。
どの価格帯が一番人気があるかというと真ん中の2,380円だそうです。 これは両端を避けて、真ん中を選びがちであるという心理をついた戦略です。
「安いの選んだらケチだと思われるかも・・・」
「高級品じゃなくても良いかな~」
「んん~、じゃあ真ん中で!」
こんな感じです。
私も多分、真ん中を選びます。お店側もそれが分かっているので、真ん中の価格帯に一番力を入れて、お値打ちにしたりするそうです。これって普通に使えるテクニックですよね。今まで高いか安いかの2つの価格設定で展開していたものは是非、真ん中の価格帯を作りましょう!そうすれば商品の準備もし易いですし、いっぱい用意してお値打ちにもできますし。 ちゃんと考えられているのですね。
次は『ヒューリスティック』という言葉ですが、これは直感的な判断を意味します。
例題を出しますと、
ラーメンと餃子のセットがあって、価格が700円です。ラーメンの値段は餃子の値段より500円高いです。餃子はいくらですか?
と聞かれると瞬間的に200円と答えてしまいませんか?
ちゃんと時間をかけて連立方程式を書いたりしたら正解が導き出せるのですが、この場合でいくと、餃子200円で、ラーメンは餃子より500円高いから700円となり、セットの値段が900円となってしまします。
「セットだから単品の値段より200円安くなって700円になる」
とかいう屁理屈は言わないでください(笑)。あくまで例えです。
正解はラーメン600円、餃子100円です。
この例えでいくとヒューリスティックは悪い印象ですが、この判断回路があるからこそイチイチ考えなくてもいいということも言えます。そんな大したことでもないのに連立方程式を書いたり、考え込んでも仕方がない。大体の感じが判ったらそれでいいという場合ではヒューリスティックにより時間と労力を節約するようにできているのですね。まぁ賢い人は直感でも正解するのでしょうが(笑)。
ちなみに、
「スーツ着てたらしっかりしてそう」
「メガネかけてたら頭良さそう」
というのもヒューリスティックになるそうです。
★まとめ
では今日勉強した言葉を実生活でどのように活用するか考えてみましょう。
A:「さっきのお客さんコレお徳なのに買わなかったね~」
B:「なんかバイアスかかってるんじゃない?」
A:「3つあるけど、どの値段のコースにする?」
B:「じゃあ極端性の回避でいこう!」
A:「ちょっとB君、コレ間違っているじゃないか!」
B:「部長すみません。ヒューリスティックしてしまいました。」
こんな感じはどうでしょうか?
ちょっと知的な会話になるんじゃないですか?専門家の方からすれば使い方が間違っているかもしれませんが、その辺りは大目に見てください(笑)。